それには5世代が提示されており、第一、二世代は単純なリニア・モデル、第三世代はカップリングモデル、第四世代はパラレル・モデル、そして第五世代がネットワーキング・モデルである。
これは、全体的視野に立った理解が重要で、一面に左右されると:
研究開発のみを重視
顧客ニーズのみを重視
劇的な変化のみを重視
キーパーソン一人を重視
NIT(not invented here)問題
をもたらしてしまう。
確認すべき点は:
部分的なモデルではなく、完全なモデルを描く。
汎用的モデルではなく、特定の業務環境も考慮に入れる、 ことである。
実際のところ、これほど複雑で不確実なものをマネージすることは、一見、不可能に見えるやはり、イノベーションを成功させるための簡単なレシピなど存在しない。銀の弾丸は存在しないかもしれない。
しかし、たとえイノベーション・プロセスが不確実でランダムなものだとしても、根底にある成功のパターンを見つけることは可能で、特定の企業や人々は、イノベーションの成功確率を高めるためにはどのように反応し、対処すれば良いのかを学習している。
例えば、イノベーションの成功を左右する2つの主要要素:
組織の技術的なリソース(人、設備、知識、資金等)と、
これらをマネージする組織の能力
を活かしているのは、3Mの15%ルール、トヨタのJIT(Just In Time)などであり、その組織特有の進め方運営している。
・・・一般解ではなく、特殊解を求めるのである。
(参考)
『イノベーションの経営学―技術・市場・組織の統合的マネジメント』pp54-64参照。
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