ビジネス・スクールでの資産を考えると、教育への投資が最もリターンが大きいことは言うまでもない。
さて、「ビジネス・スクールで何を学んでいるのか?」とよく聞かれる。ビジネスと言えども、社会科学なので、アプローチは理系の時とさほど変わらない。強いて言えば「ビジネスで失敗しないマネジメント」を学んでいるのだろう。
また、「ビジネス・スクールに入学する前に勉強しておかなければならないことは?」とも聞かれるが、入学する目的により異なるため、「どうして、ビジネス・スクールへ入りたいの?」と聞いてから、学友を例に回答している(一応、誰にでも論理は学んでおいたほうがいいよ、とは答えている)。
私は、理系だったため、少しは入学前に準備したが、さほど、役に立ったとは思えない(いずれ役立つことがわかる時がくるかもしれないが・・・)。ビジネス・スクールではグループワークや講義の中でのディスカッションが盛んだが、経験から言えることは、経営学の基礎的なことは、通勤、または通学の際に、それなりの書籍を読めば十分である(入学前にそれなりに試験勉強していればの話です・・・)。
大切なことは:
あなたは何のプロフェッショナルですか? ということである。
この分野に関しては、誰よりも詳しい、また体験として有している、ことが大切である。
何についても詳しい人などいない。批判覚悟で書くならば、ファイナンスの先生でさえ、研究開発成果の価値評価はできるかもしれないが、イノベーションについては造詣が浅いであろう。
さらには、入学前の少しの学習は、入学後の資産とはならない。入学までにそれぞれの業務で、プロフェッショナルである、ことがなによりの資産である。付け焼刃は通用しない。
・・・生兵法は怪我のもとである。
photo © Mori
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