ティッドらは、国ごとに異なる5つの主要因を:
①国内の市場におけるインセンティブ
②国内の市場におけるプレッシャー
③企業の製造能力
④企業の研究能力
⑤金融、マネジメント、コーポレート・ガバナンスの制度
としている。
ここで、研究能力を取り上げると、企業の研究開発部門は国の基礎研究活動、なかでも大学の知識や技能・サポートなどを積極的に探し求めるものである。が、企業が求める知識は主として暗黙的な知識であるため、言葉や距離は産学連携にとって現実的な障壁になる。
このため、企業は一般的に国内大学との交流を好むのである。TLOが設置され活動が本格化しているが、やはり、伝統的に付き合いのある大学、サプライヤーとの協働は、利得が大きい。企業でも大企業、中小企業では、取り組みが・・・いや、企業毎に取り組みが異なることに加えて、各大学との契約がまちまちであれば、やはり、伝統的に付き合いのある大学との連携が成果に結びつきやすい。
これは、各国での特徴が様々であるため、一般解が存在しない。
何か解があるだろうと、銀の弾丸を探す、そして適用してきた過去の反省から、「一般解は存在しないのだ」と特殊解を探索することに方向付けるだけでも、大きな違いがある。
・・・MBAは会社を滅ぼすのだろうか。
(参考)
『イノベーションの経営学―技術・市場・組織の統合的マネジメント』pp108-114,
参考までに: 『MBAが会社を滅ぼす マネジャーの正しい育て方』
photo(c) Maco
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