他国のイノベーション・システムから学ぶ

2006年10月16日

研究

t f B! P L
企業は少なくとも以下の3つの理由から、自らが埋め込まれている国以外のイノベーション・システム・・・<特に成長している強力なシステム>・・・における、技術、生産および組織の能力の発展を監視し、そこから何かを学ぶべきである。 

①競合企業を生む源泉の警戒 韓国や台湾などの東アジアの国々→日本を越える強力なイノベーション・システム チェコやハンガリー→ロシア帝国の崩壊による強力なイノベーション・システム 

②自国や自社のシステムを改善するための源泉 ただし、イノベーションによる効率性は、国益やイデオロギーと結びつく傾向が強く、事実と信念を分離することが難しい。 英語とアングロサクソン型の事例による強い支配(ビジネス関連の書物、教育) 

③他国の技術そのものからの具体的な利益 ヨーロッパ企業は北米や他のヨーロッパの国から学ぶより、日本から学ぶことが困難であると気づいている。
→地理的・言語的・文化的な障壁;非公式な専門家ネットワークへの参加の障壁

 ・・・「敵を知り、己を知らば、百戦危うからず」である。


(参考)
 『 イノベーションの経営学―技術・市場・組織の統合的マネジメント』pp115-117, 外国のイノベーション・システムから学ぶ より。

  photo(c) Mori

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エンジニアの視点から、品質技法、解析技術、生成AIについて発信しています。 (シックスシグマ・ブラックベルト、MBA)

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