環境はイノベーションのマネジメントにどのような影響を与えるか

2006年10月1日

研究

t f B! P L
イノベーションとは何かを新しくしていくことである。

さらには、何かと何かを結びつけ、調和させていくプロセスであり、相互作用こそが最も重要な要素である。これは渡辺(『技術革新の計量分析―研究開発の生産性・収益性の分析と評価』, 日科技連)が示した、内部技術、外部技術の相互作用といってよい。 

「結びつける」相互作用が内部同士のものであれ内部、外部に渡るものであれ、その影響を知ることは重要である。とりわけ、環境はどのような影響を与えるのかを下記のとおりに示している。 

産業部門の違い:科学への依拠度の違い、設備への依拠度の違い 
規模の違い:小企業がさまざまなリソースにアクセスするためには、リンケージを強化する必要がある 
ナショナル・イノベーション・システムの違い:制度や政策、支援産業の有無、教育、ほか ライフ・サイクルの違い:産業全体として流動期にあるか成熟期にあるか 
新規性の程度の違い:イノベーションのジレンマの克服 

これらが、イノベーション・プロセスが進展する環境に影響を与える。

 ・・・やはり、イノベーションはプロセスとして理解しなければならない。


参考) 
イノベーションの経営学―技術・市場・組織の統合的マネジメント』pp48-54、特に上述に列挙した内容はp54 表2.1 環境はイノベーションのマネジメントにどのような影響を与えるか、を参照;本記事の掲題での引用しています。

 photo © Maco

自己紹介

自分の写真
エンジニアの視点から、品質技法、解析技術、生成AIについて発信しています。 (シックスシグマ・ブラックベルト、MBA)

このブログを検索

ブログ アーカイブ

QooQ