商業的利益を確保するために、この能力に影響を与える9つの要因は:
①企業秘密:完全な保護は困難
例)リバース・エンジニアリング、専門家コミュニティ、技術者の移籍
②蓄積された暗黙知
長く持続する、デザイン技術が典型
③リード・タイムとアフターサービス
特にプロダクト・イノベーションの主要な保護策。アフターサービスは顧客からのフィードバックを加速する。
④学習曲線:コストの引き下げと、その企業に特化した強力な暗黙知の蓄積
⑤補完的資産:生産や品質管理、マーケティング、アフターケア等の能力
⑥製品の複雑性
例)メインフレーム・コンピュータ、大型民間航空機
⑦規格・標準:インターネット経済における市場拡大の必須要件。根本的に新しい技術が採用される際には、常に生じていた。
例)鉄道線路の軌間幅、電気の交流・直流、HDTV
競合企業は、切換コストを下げるような(下位互換性)“進化的戦略”もしくは、顧客が切換コストを厭わないような“革新的戦略”で対抗・
⑧先駆的で革新的な新製品:大衆消費市場では、革新的な商品は必ずしも当初評価されない。成功者は、ビジョンを持ち忍耐強く柔軟性のある“初期の参入者”
⑨特許保護の強さ:
プロセスよりプロダクト・イノベーションの保護に有効
ソフトウェア、ビジネスメソッド、生物特許、保護の範囲などで論争
企業はイノベーティブなリードを守るために、これらの要因のうちのいくつかを利用することができる。
これらのことを市場と国家のポジション、競争環境を鑑み実行しなければならない。
(第四章総括)
(参考)
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